同じ『内』という漢字を使い、意味が混同されやすい内気と内向的。どちらも他人とのコミュニケーションに積極的になれなかったり、物事の捉え方もネガティブなイメージがあるかもしれません。同じ意味としてもよく使われがちですが、実は『内気な人』と『内向的な人』は全くタイプが違う人…!
- え、同じ意味じゃないの?
- 違いについて考えたこともなかった
- 言われてみれば何が違うか分からない
…という人も少なくないはず。今回の記事では、似てるようで全然違う内気と内向的の違いについてまとめました!
『内向的』はこんな人!
内向的な人は基本的に無口で、他者とあまり積極的にコミュニケーションを取らないので、一見すると内気な性格の人と何ら変わらないように見えます。しかし内向的な人は、自分の意見や考え方・世界を持っていて『自分は自分』と貫くことが出来る人。恥ずかしかったり人間が嫌いだからコミュニケーションを避けているわけではなく、好き好んで一人でいることを選んでいます。
騒がしい場所より静かな場所を好み、ひとつのことに夢中で没頭するタイプで、エネルギーの矢印が全て自分自身に向いているので周囲への関心は薄く、ときに他人と接することを億劫にすら感じます。しかし必要とあらば自己主張をすることは可能ですし、必要とあらばコミュニケーションを取ることも出来ます。あくまで必要であればの話。
コミュニケーションが苦手なわけではありませんが、人と接するとメンタルを消耗するので一人の時間は絶対必要。簡単に言えば他人とコミュニケーションが取れないのではなく、自分の意志であえてコミュニケーションを『取らない』のが内向的な人ですね。
『内気』はこんな人!
内気な人は『人と接したい』『話したい』『自分を出したい』『アピールしたい』という気持ちはあるものの、自分に自信が持てず周囲からの評価も気になりコミュニケーションに対して消極的。他人とコミュニケーションを取りたい気持ちちを、恥ずかしさや緊張・恐怖心が上回り思うようにコミュニケーションが取れません。行動のほとんども「自分がこうしたいから!」という意志からくるものではなく、家族や友人・世間からの好評価優先。
一人でいるときも、自分がどう見られているかが気になり孤独感や大きな不安を感じます。一人でいることはコミュニケーションからの逃げじゃないのか…と、自己嫌悪に陥ることもしばしば。マイナス思考は気の弱さにも繋がり、人と接するときも保守的で受け身な対応になりがち。少しずつ、本当に少しずつ距離を縮めていくので、初対面の人と打ち解けるのに時間が掛かります。
内気な人は自分らしさを前面に出すことよりも、周囲から変に思われないように嫌われないように接するタイプ。コミュニケーションを取りたいと思っても『取れない』のが内気な人ですね。
内気と内向的の大きな違い
『内気』と『内向的』を読み比べると、混同して使われやすいこの2つが全く違う意味を持つということが分かると思います。パッと見た感じはどちらも「大人しい」「物静か」という印象を受けるかもしれませんが、そう見える理由や原因は全く別物。
自分を出したくても出せない内気な性格の人と、自分の世界があり必要と感じないからコミュニケーションを取らない内向的な人。内気な人は周囲の人と上手くコミュニケーションを取れないことを気に病みますが、内向的な人は自分の一番の味方は自分の中にいると考えます。必要最低限のコミュニケーションしか取らなくても、滅多に寂しい・辛いとは感じません。
内気な性格の人と内向的な人では抱える悩みも違います。が、『内気』というキーワードで調べたのに内向的な人について語られている記事を多く目にします。発信する側も、それだけ意味を混同している人が多いということ。違いを知っておけば自分にとって必要な情報の取捨選択もできるはず。自分はどちらなのかを認識することで、情報の探し方・受け止め方・活かし方も変わってきますよね!
まとめ
この記事を読んで「自分は内気だと思ってたけど、特徴的には内向的だった。」なんて気付きがあった人もいるのではないでしょうか。ちなみに私は、昔は内気でしたが今はポジティブな内向型です。時間をかけてゆっくり変化してきました。
あなたはどちらかに当てはまりましたか?
こちらの記事もご覧ください⇒脱・マイナス思考!失敗して凹んだ時に前向きに考える方法6選
コメントを残す