赤面を抑える方法を検索すると、よく記事の中に「赤面は悪い事ではない」「赤面は自然現象」という言葉を見掛けます。赤面は”心の病“と言われることもあり、考え方を変えるだけで赤面を抑える効果があるのは事実。例えば、赤面を悪い事・恥ずかしい事と捉えるのではなく「赤面するのは悪い事じゃない!」「赤面は自然現象なんだ!」と考えることで気持ちが楽になり、赤面を抑えることが出来るのです。
そもそも顔の皮膚に大量の血が巡ることで赤面状態になる訳ですが、血流や心臓の動きを自分の手足のようにコントロールして赤面を抑えることは出来ません。血流や発汗・内臓の働きは、交感神経により自分の意識の及ばないところで自動コントロールされているからです。しかし先程のように「赤面するのは悪い事じゃない!」など、赤面に対する考え方を変えると、直接コントロール出来ない交感神経を間接的にコントロールすることが出来るのです。この記事では、赤面を抑える考え方のほか、赤面を抑える行動や「顔赤いよ?」なんて赤面を指摘された時の対処法をご紹介します。では、さっそく見ていきましょう!
もくじ
赤面を抑える4つの方法
ゆっくり大きな呼吸を意識する
赤面した時、ドキドキを抑える為に「落ち着け…落ち着け…」と無意識に心の中で言い聞かせていませんか?これは精神的余裕が無く赤面しているという現状を、脳内で繰り返し確認していることと同じです。きっとこの言葉を繰り返せば繰り返すほど余計に焦りが増して、赤面を抑えるまでの時間が長くなってしまうでしょう。
赤面を抑えるポイントは、意識的にゆっくり大きな呼吸を繰り返すこと。呼吸に集中することで、緊張やドキドキ・赤面から意識を逸らすことが出来ます。この時、腹式呼吸を心掛けると安静時やリラックスしている時に働く副交感神経が刺激され、自然と緊張が和らぐ為、徐々に赤面を抑えることが出来ます。ちなみに、私たちが普段無意識に行っているのは、肩や胸が上下する胸式呼吸です。胸式呼吸は息を吐く時に副交感神経が刺激され、空気を吸い込む時には交感神経が刺激されます。一方腹式呼吸は、息を吸う時も吐く時も副交感神経が刺激される為、胸式呼吸よりも高いリラックス効果を得ることが出来るのです。まずはお腹を凹ませるようにゆっくり息を吐き、お腹を膨らませながら大きく空気を吸い込みましょう。血が下がっていく、顔が冷えていく感じをイメージするとより効果的です。赤面した時には呼吸とイメージを意識して副交感神経の働きを高め、気持ちを落ち着かせましょう。
赤面する前提で人と接する
赤面が恥ずかしい、情けない、人前で赤面したくない…!とマイナスに考えてばかりでは、いざ赤面した時に落ち着いて対処することが出来なくなってしまいます。記事の冒頭でも紹介しましたが、赤面を異常として捉えるのではなく「赤面は自然現象」「赤面しても良い」など赤面を”当たり前”と思うことで、実際に赤面した時の精神状態に差が出てきます。赤面に対するマイナスイメージが強いと、人前で赤面した時に何か悪い事でもしているかのような気分になり、焦る気持ちがどんどん膨らむ為、赤面を抑えるまでに時間が掛かってしまうのです。赤面を抑える方法を探している人は、いっそ開き直って赤面する前提で人と接するというのも一つの手段。赤面をいつものことだと受け入れることで、たとえ赤面しても冷静に対処することが出来るでしょう。
赤面するタイミングを分析する
あなたはどんな時に赤面しますか?緊張・焦り・恥ずかしいと感じた時に赤面することが多いと思いますが、それは具体的にどんな時でしょうか。「人前に出た時」「失敗した時」「褒められた時」「人と目が合った時」など、赤面するタイミングには個人差があります。自分なりに赤面のタイミングを分析してみましょう。自分がよく赤面するタイミングを把握しておくことで、その状況に対して精神的に構えることが出来ます。
赤面のタイミングが分かったからと言って、一切赤面しなくなるということはありません。しかし赤面する前提で人と接する時と同じように、自分の赤面ポイントを把握して精神的に構えることで、赤面した時に落ち着いて対処しやすくなります。過去に赤面したタイミングを思い返しながら、まずは自分で自分を知ることから始めてみてはどうでしょうか。
赤面している自分を客観的に説明する
赤面を抑えるには、赤面から自分の意識を外す必要があります。しかし赤面の自覚症状がある中で、気持ちひとつで意識を外すのは難しく感じますよね。そんな時は、自分の状況を心の中で客観的に説明してみましょう。例えば人前でスピーチをする時に緊張で赤面しているとして「顔赤くなってるなー」「手まで震えてる」「汗も出てきたなー」など、もう一人の自分が斜め上から見ているイメージで、自分に起きていることを客観的に説明してみてください。全体の自己観察に意識が向くと、赤面から意識が外れます。呼吸に集中する時と同じで、ただ単に赤面から意識を外そうとすると難しく感じますが、自分を客観的に説明しているうちに徐々に落ち着いてきます。一度試してみてくださいね。
赤面を指摘された時の対処法
自分の赤面は、火照った感じや顔の熱さで嫌でも自覚してしまいますよね。多くの人が赤面を恥ずかしく感じ、気持ちを落ち着かせようとします。赤面を自覚しながらも「相手が赤面に気付きませんように…!」「お願い、言わないで…!」と心の中で祈ることもあるでしょう。しかし赤面を抑えようと必死になっている時に限って、追い打ちをかけるように「顔赤いよ?」なんて相手に赤面を指摘されることってありませんか?赤面を自覚しているからこそ、いざ相手に口に出されると恥ずかしさや焦りが増して、余計にカーっと赤くなってしまいますよね。ここからは、赤面を指摘された時の対処法をご紹介します。
赤面を受け入れて気持ちを切り替える
赤面を指摘された時は「最悪」「帰りたい」など深刻に受け止めず「そうなんですよ~、いつも赤くなるんですよね~」など、まずは素直に現状を認めてしまいましょう。笑い交じりに赤面を指摘されたりすると、馬鹿にされたように感じて凹む人もいるかもしれません。しかし赤面を指摘されたことを「恥ずかしい」と思うと焦って余計に赤くなってしまいます。「顔赤いよ」と言われた時は、一旦受け入れてさっと気持ちを切り替えましょう。
赤面をネタにする&逆に質問する
自分自身が赤面を気にしているだけで、顔が赤くなること自体は悪いことではありません。赤面している様子を見た相手は「緊張してるのかな」「恥ずかしいのかな」と思うくらいです。誰しも一度は赤面を経験しているもの。目の前の相手が赤面していたとしても、悪く思うことはありません。むしろ頑張っている感じが伝わって好感を持ってもらえることも多いのです。
赤面を指摘された時は、開き直って赤面を話のネタに使うのもひとつ。「小さい頃からずっとなんだよね」「そういう体質」など赤面を話題に出すことで共感してもらえることもあれば、そこから話題が広がっていくこともあるかもしれません。「逆に何で赤面しないの?」「どうしたら赤面しなくなるの?」など、相手の指摘に対して質問で返すのも対処法のひとつです。
まとめ
人前で赤面すると確かに恥ずかしく感じます。赤面=緊張というイメージが強く、発表の場でも初対面の相手と接する時でも、慣れていない感が出てしまいますよね。しかし、赤面がずっと続く訳ではありません。顔を合わせた時、人前に立った時など、出だしで赤面しても「もうダメだ」なんて思わないことです。緊張で赤面してしまったことを気に病んだり、赤面した自分に嫌気が差して暗くならないように注意しましょう。赤面したことは一旦受け止めて、目の前の相手に集中しましょう。赤面を見られる羞恥心と恐怖心で相手から顔を背けてしまっては、マイナスの印象に繋がってしまいます。大切なのは赤面してもコミュニケーションをやめないこと!
赤面したからといって、全てが終わる訳ではありません。赤面したからといってイメージが地に落ちる訳でもありません。ただただ自分が恥ずかしいと思っているだけなのです。赤面を隠そうと俯きがちで目も合わさず話すよりも、赤面しながらも目を見て笑顔で話した方が圧倒的に好印象。内面は赤面している焦りでパニック状態でも、動作や表情を意識することで、落ち着いた感じを装うことは出来ます。赤面を抑える為に何が自分に合っているのか、色々と実践しながら確認してみてはどうでしょうか。
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