会話の切り替えしや相槌・人の話を聞くときも、『でも…』から話し始めていませんか?『でも』は否定の言葉。自分自身のことも相手のことも、何かを否定するときは必ずと言っていいほど『でも』から話し始めています。
褒められても「でも自分は…」、励まされても「でもやっぱり…」、口癖を変えなければ優しい言葉も素直に受け取ることができません。たとえそれが謙遜だとしてもただの口癖だとしても、ネガティブな『でも』の繰り返しを脳は自己否定として受け取ります。
なんか、最近良いことないな…
ずっと気持ちが落ち込んでる…
コミュニケーションが上手くいかない…
こんな状態が続いている人は、口癖を見直してみましょう。
何を話しても「でも…」と返す人からは、人はネガティブな印象を抱き離れていきます。どんな褒め言葉や励ましにも「でも…」と返す人には、次第に優しい言葉は集まらなくなります。自分自身も「でも…」から始まる否定を真に受け思い込み、気分は落ち込んでいきます。『でも』は、モチベーションを下げる口癖でもあるからです。
しかし逆に言えば、口癖ひとつ直すだけで上手くいかなかったことが好転し始めます。難しいことではありません。『でも』というたった2文字を、言わない、もしくは他の言葉に言い換えて口癖にしてしまえば良いのです。
この記事では、今からできる『でも』対策をご紹介します!
損する口癖『でも』を直す3つの方法【これだけで人生上向き】
「でもって言わないようにしよう…」なんていくら意識しても、ふとした瞬間につい言ってしまいますよね。仕方ないです、口癖ってそういうもの…(笑)
口癖を直すときのオススメは…
「言わない」というざっくりぼんやりした決まりを、『「でも」のかわりに「〇〇」と言う』など具体的に決めておくこと。それではさっそく、『でも』にかわる新しい口癖を見ていきましょう!
切り返しの『でも』を、肯定する口癖に直す
話の最中に『でも』が登場するタイミングといえば、相手の話を聞いた上で…
- それ以上の名案があるとき
- 違う意見を主張するとき
- 相手の意見を否定するとき
などが代表的ではないでしょうか。しかしどんな流れであれ、会話の切り返しで「でも…」から話し始めた瞬間に、聞き手は否定されたと感じます。たとえ「でも…」の後に続けた主張・意見・案がどんなに良い内容だったとしても、聞き手はなんとなく素直に聞き入れたくない気分なってしまうのです。
そんな『でも』という口癖も、相手を肯定する口癖に直すだけで、同じ内容でもスムーズに聞き入れてもらえることがあります。
なるほど
そうだね
そう思ってるんだね
そういうことか…
話を切り返すとき、否定しない言葉から話し始めることで、聞き手は「話を聞いてくれている」「理解しようとしてくれている」と感じます。そして同じように、人の意見を聞き入れようという気持ちになるのです。
『でも』を使わず柔らかく切り返した後は、「たとえば…」「こういうのはどう?」などの言葉から、自分の意見を続けてみてはどうでしょうか。『でも』から始めたとき、肯定から始めたとき。同じことを言ったとしても、相手への響き方・受け止められ方が変わってくるはずです。
口癖を変えるだけで聞き手が感じる、『受け入れられてる感』は、あなたの好感度を少し上げてくれるかもしれません。
謙遜の『でも』を、感謝する口癖に直す
褒め言葉がどうにも身の丈に合わなくて、どうしても遠慮したい・返答が謙遜一択…!なんてときでも、一旦感謝を伝えましょう。「ありがとう」は、誰もが言われて嬉しい言葉。褒め言葉を光の速さで否定するのではなく、優しい言葉を掛けてくれた相手に対してまずは感謝の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。
そして不思議なことに、ひと言目の『でも』という口癖を回避するだけで、ネガティブな言葉も出てきづらくなるのです。ひとたび「でも…」と口火を切れば、後に続くのは否定やネガティブな言葉ばかり。しかし感謝を先に口にすると、ネガティブは出るタイミングを失います。
『でも』を『ありがとう』に変えるだけで、相手も嬉しく、自分もご機嫌でいられるのです。
自己否定の『でも』は…
自分を否定するときの口癖として真っ先に思い付く『でも』ですが、ネガティブな「でも…」の先に可能性はありません。やりたいこと・チャレンジしたいこと・頑張りたいことが頭に浮かんでも、行動を起こすまでもなく一瞬でかき消してしまう口癖です。応援や励ましも一蹴してしまう、2文字のくせになかなかのパワーワード。
〇〇をしようかな、でも、どうせ無理だ
〇〇できるかな、でも、自分じゃダメだよね
頭にやりたいことが浮かんだとき、自己否定をしそうになったときは『でも』のかわりに『とりあえず』を使いましょう。
「とりあえず…やってみるか」
完璧にやらなくてもいい、少し手を出すだけでもいい、小さな1歩を踏み出すだけでもいい。『とりあえず』という言葉で、自分にチャンスをあげましょう。少なくとも「でも…」よりは、ネガティブな言葉を続けづらくなる口癖です。
どうにも気分が落ち込むときや、塞いでしまうときは誰しもあるものです。そんなときはとことん落ちるのもアリ。なぜならば、落ちて落ちて落ちた後は上がるしかないから。「でもでも言ってても仕方ない」「何も始まらない」ということに、気付くことができるからです。
大切なのは、自分の気持ちを無視しないこと。どんなに抑え込んだって、たとえ口癖を変えたって、奥底に抱える気持ちは受け入れるまで変わりません。
『でも』を直すと可能性が生まれます。『でも』を直すと解決策を考え始めます。『でも』を直すと良いところに目が向きます。しかし、ほんとにほんとに辛いときは『でも』って言っちゃって良いんです。自己否定の『でも』に関しては、言い換えたり直すことより先に、自分と向き合うことが大事。
そうすれば自然と『でも』という口癖は出なくなっているかもしれませんね。
まとめ
今回の記事では損する口癖『でも』を直す方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。人・運・きっかけ・可能性…様々なものを遠ざけてしまう口癖。しかし冒頭でも書いたように、逆に言えば口癖ひとつで引き寄せられるものも多いということです。
たかが口癖、されど口癖。
「でも、自分にはできない」なんて言わずに、今日から、明日からでも口癖を意識してみてくださいね!