コミュニケーションが苦手な自分に向いている仕事って何?
こんな自問自答をしているのはあなただけではありません。日本人の約7割がコミュニケーションが苦手と感じているという公的データがあるように、多くの人が対人コミュニケーションに対して苦手意識を持っているのです。
「コミュニケーションが苦手だから、人とコミュニケーションを取らなくても済む職業を選びたい」と思っても、残念ながらコミュニケーションを取る機会が全く無い仕事はありません。どの職業を選んでも最初は誰かに仕事を教えてもらう必要があり、少なくとも仕事を覚えるまではコミュニケーションを取る必要があります。しかしそんな中でも、仕事が始まると一人になれたり人と接する機会が限りなく少ない職業を選ぶことは出来ます。この記事では、コミュニケーションが苦手な人に向いてる職業をご紹介します。自分の性格や能力に合う仕事を見つけましょう!
清掃員
ホテル・ビル・住宅・商業施設・学校・高層建造物・オフィスなど「清掃」と一口に言っても様々な種類があります。ホテルであればベッドメイキングなどの室内清掃、ビルやオフィスのフロアやトイレの清掃、高層建造物の外壁や窓 etc…。清掃先の規模が大きければチームで取り掛かることもありますが、いずれにせよ清掃作業が中心なので他の仕事と比べると人とコミュニケーションを取る機会は少ないです。
商業施設やイベント会場などの清掃は早朝・深夜など、人がいない時間帯を狙って清掃に取り掛かることも多いのも特徴。清掃の種類によっては、身に付けると普段の生活にも活かせるスキルもあります。やるべき仕事を達成するまで黙々と取り組む必要があり、作業に没頭出来る仕事と言えるでしょう。
トラック運転手
荷物を運ぶトラック運転手は荷物を積み込む時や配送先で人とコミュニケーションを取る機会はありますが、運搬中はもちろん一人です。近距離・長距離と運ぶ距離は様々ですが、人とコミュニケーションを取る機会がより少ないのは大型トラックで荷物を運ぶ長距離ドライバーです。何日もかけて長距離の移動をすることもある為一人の時間が長く、他の仕事と比べてもコミュニケーションを取る機会は少ないと言えます。
破損が無いよう荷物に細心の注意を払いながらの安全運転が求められることや、車が少ない時間帯に距離を稼ぐ為の夜間走行により、昼夜逆転する可能性があります。
工場のライン
ベルトコンベアなどで流れてくる部品や食品に対して、決められた作業を繰り返し行う仕事です。もちろん扱う物は工場によって様々。出勤退社や休憩時に、挨拶をしたり一言二言言葉を交わすなどの必要最低限のコミュニケーションは発生しますが、仕事が始まれば各々が黙々と作業をする為、仕事中のコミュニケーションは少ないと言えるでしょう。作業中は私語厳禁の工場もあり、コミュニケーションが苦手であまり人と接したくない人にはオススメ。
1日中同じことを繰り返す単純作業がメインとなり、目の前の仕事にひたすら集中することが出来る人にはもってこいの仕事です。
プログラマー
高度な専門知識が必須ですが、作業が始まれば人とコミュニケーションを取る必要が無い仕事です。打ち合わせ以外はパソコンや端末に向かって一人で作業に集中する時間が多くなります。根気の要る仕事ですが、その分人と接する機会は少ないと言えるでしょう。
プログラマーと言っても種類によって仕事の内容は異なり、プログラミング言語や求められるスキルも変わってきます。未経験でも積極的に採用し研修を行う会社も多いので、スキルを身に付けることが出来るのも特徴のひとつです。
職場で居心地良く過ごす為に心掛けるべき3つの事
コミュニケーションが苦手でも、必要最低限のコミュニケーションのポイントを押さえておけば職場で居心地よく過ごすことが出来ます。逆に、コミュニケーションが苦手だからと言って職場の人を避けてばかりいると、周囲から敬遠されてしまいます。同じ職場の人と当たり障りの無い関係を作ることが出来れば、変に気を遣うこともなく仕事に集中出来るでしょう。コミュニケーションが苦手でも最低限やっておくべき3つの事をご紹介します。
必ず挨拶をする
必要最低限のコミュニケーションとして爽やかな挨拶を心掛けましょう。「なんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、これがなかなか出来ない人も多いのです。挨拶は対人コミュニケーションの基本中の基本。挨拶が出来ない人には誰も良い印象を抱かない上に、教養・マナーの無い人だと思われてしまいます。挨拶をすることで良い印象を持ってもらえることはあっても、マイナスの評価を受けることはありません。コミュニケーションが苦手でも、これだけは自分発信で出来るように頑張りましょう。
人と接する機会が少ない職業を選んでも、コミュニケーションを取る機会が少ないだけでゼロではありません。”気付かないフリ”は意外と相手に見られているので注意。無視したと思われるくらいなら、気付いたら一先ず挨拶をしておくのが無難です。「気付いていたけど相手と距離があったので挨拶は控えた」というケースもあると思いますが、挨拶とまではいなくとも目が合ったらニコッと笑顔で会釈しておくと印象が良くなります。
感謝と謝罪を忘れない
人に何かしてもらったら「ありがとう」、自分に非がある時は「すみません」「ごめんなさい」など、感謝や謝罪の気持ちを言葉で伝えられていますか?気持ちは言葉にしなければ相手には伝わりません。コミュニケーションが苦手で自分から積極的に話すことが出来なくても、必要な時に感謝や謝罪の気持ちを言葉にすることが出来れば周囲は悪い印象は抱きません。逆にこれが出来ないと、礼儀知らずのレッテルを貼られてしまう可能性があるので注意。
挨拶もそうですが、感謝や謝罪をしなかった時のデメリットの方が大きいのです。やって損をすることはありませんので、コミュニケーションが苦手でも感謝や謝罪の気持ちを積極的に言葉にすることを心掛けましょう。
敬語を使う
友達のように話す”ため口”をコミュニケーションが取りやすいと受け入れる人がいる一方、「馴れ馴れしい」と不快感を抱く人も多数います。不快に思われる可能性があるのであれば、年下年上関係なく敬語を使うのが無難です。丁寧な言葉遣いは、謙虚な気持ちの表れとして受け取られ「誠実」「真面目」という印象に繋がりやすくなります。敬語を使って嫌われることはなく、当たり障りの無い関係を築くことが出来るでしょう。
まとめ
生きていく上で、人との関わりを避けることは出来ません。しかし働き方は多様化し、ネットやSNSも普及したおかげで、今や会社に行って働くことが絶対ではない時代です。対人コミュニケーションに強いストレスに感じる人は、コミュニケーションを取る機会が限りなく少ない仕事を選ぶことも出来るのです。ストレスが少なく楽しく生きていける環境に身を置く為に、自分の性格や能力に合わせた仕事を選ぶことも大切なのかもしれません。
この記事ではコミュニケーションが苦手な人へ向けて、人と接することの少ない職業を紹介しました。今回ご紹介したのは、コミュニケーションが苦手なことを克服しなくても働きやすい職業です。自分を変えなくても生きていくことは出来ます。しかし、もしあなたがコミュニケーションが苦手な自分を変えたい、コミュニケーション能力を向上させたいと思った時には、是非こちらの記事もご覧ください⇒仕事でコミュニケーションの苦手を克服する為に実践すべき14の方法
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