人は目の前の相手が恋愛対象になるかならないか、『アリ』か『ナシ』かを第一印象で無意識に判断します。恋愛において第一印象は、まず最初に突破すべき第一関門と言えるでしょう。
心理学的には１度与えた第一印象を変えることは難しく、最初の悪いイメージを払拭して恋愛に発展させることが出来るのは本当にほんの一握りの人だけ…。逆に初対面で素敵な第一印象を与えることができれば、恋愛関係になれる可能性がぐっと高まります。
この記事では第一印象で恋愛成就を引き寄せるべく、心理学を活用した恋に効くテクニックをご紹介します。では、さっそく見ていきましょう！
もくじ
心理学【初頭効果】に学ぶ、第一印象が重要な理由とは
初頭効果とは、初対面の第一印象が良ければその後少々マイナスイメージに繋がるような言動を取ったとしても、相手はポジティブに解釈してくれるという心理効果のことを言います。逆に言うと、第一印象が悪い場合その後挽回しようと良い言動を心掛けても、マイナスに受け取られる可能性が高くなってしまいます。要は第一印象が、その後の言動が良いように受け取られるか、悪く受け取られるかに影響していくということですね。
たとえば「荷物持とうか？」という一言が単純に優しさから出た言葉だったとしても、第一印象が悪ければ相手には「カッコつけてる」「下心があるに違いない」などとマイナスに受け取られてしまいます。第一印象を好印象でスタートできていれば、相手は純粋に「優しい！」と感じ好感度も上がっていくでしょう。
良い第一印象でスタートできれば、その後多少失敗しても相手の中で良いイメージへ軌道修正してくれます。逆に第一印象が悪ければ、その後何をしても取り返しがつきにくくなります。恋愛においても人間関係においても、初対面は最初が肝心だということを初頭効果から学び取ることができますね。
それではここから恋愛成就を引き寄せる心理学テクニックをご紹介します。ポイントを押さえて、最高の第一印象を目指しましょう！
心理学【メラビアンの法則】挨拶で好印象を与える方法
第一印象に影響を与える要素と割合を、言語情報７％・聴覚情報３８％・視覚情報５５％としたメラビアンの法則。この３つの要素に矛盾が生じた場合、相手は割合が高い要素から優先して印象として受け取ります。全ての要素が一致した時が、最も良い印象を与えられるというものです。
たとえば暗い声で「会えて嬉しい」と怒ったような表情で言った場合、言われた相手の中では言語情報と聴覚・視覚情報に矛盾が生じた状態になっています。この場合心理学メラビアンの法則では、相手は怒った表情(視覚情報)を最優先で印象として受け取るので、「会えて嬉しい」という気持ちは伝わらないことになります。
とにもかくにも、３つの要素を一致させることが大切。笑顔(視覚情報)で明るい声(聴覚情報)で「お会いできて嬉しいです！」(言語情報)と言ってはじめて、喜びの気持ちが伝わるのです。
恋愛成就を引き寄せるためには、心理学メラビアンの法則を『挨拶』に活用すると効果的。３つの要素を一致させて、恋愛対象から外れない素敵な第一印象を与えましょう！
自然な笑顔を身につけよう！
まず第一印象に影響を与える割合の大きい視覚情報は、明るい表情でカバー！この時心掛けたいのは『自然な笑顔』です。是非１度、鏡の前で自分の笑顔をチェックしてみてください。自然な笑顔のポイントを２つご紹介します。
１. 口角を上げて上の歯を見せる
口を「イ」の形にすると口角が上がります。口元を綺麗に見せるコツは、ただ横に広げるのではなく上の歯が８本見えるようにすること。また、左右対称を意識するとより綺麗に見えます。
２. 目を細めて目尻を下げる
口角を上げるのは比較的簡単だと思いますが、さらに重要なのは目元。目が笑っていない笑顔はとても不自然で、相手に違和感を感じさせてしまいます。何か企んでいるようにも見え、不信感を与えてしまうので要注意！
試しに目から下を隠し、目元だけで笑顔と分かるか確認してみましょう。目尻が下がり、三日月を横にしたような形が理想です。目で笑うことが難しいと感じる場合は、口角を上げて目を細め、さらに頬の筋肉をぐっと上に上げてみてください。自然と目尻が下がり優しい笑顔になります。
初対面の相手を目の前にすると、顔が引きつって自然な笑顔が出せないという人も多いはず。恋愛を意識すると特に緊張するという人もいるのではないでしょうか…！楽しい時に自然と出る笑顔がいつでもどこでも出せるようになるには、やはり練習が必要。１日に何度でも構いません。鏡の前で毎日笑顔チェックをしてみてください。日々の繰り返しで身体が覚え、初対面の緊張の中でも無意識に自然な笑顔が出せるようになるでしょう。
笑声を意識！
聴覚情報も第一印象に影響を与える大切なポイント。明るい表情には明るい声を合わせましょう。意識したいのは、声だけで表情の明るさが伝わる『笑声(えごえ)』です。これはよくコールセンターなどで指導されるポイントですが、人と対面して話すときでも明るい声は好印象に繋がります。表情が笑顔であれば自然と声も明るくなりますが、意識するとより笑声に近付くコツを２つご紹介します！
１. お腹から声を出す
相手に届く・通る声を出すためには、お腹から声を出すことを意識すると効果的。声が小さいと弱々しく暗い印象を与え、ハキハキと聞き取りやすい声は誠実さを印象付けます。どちらの印象を与えた人が恋愛成就しそうかは明確ですよね…！お腹から声を出すときは姿勢も意識すること。綺麗な姿勢はお腹に力が入りやすく、声にも影響してきます。
２. 普段より１トーン高い声を出す
低すぎたり高すぎたりする声は、なかなか良い第一印象には繋がりません。心地の良い声の高さは、音階の「ファ」か「ソ」だと言われています。試しに「ドレミファソラシド」を言ってみてください。
声に出してみると分かると思いますが、「ファ」「ソ」は意外と高い声ですよね。正確にその音階に合わせる必要はありませんが、その辺りの高さの声を意識すると自然と普段の声より１トーン高くなります。少し高めの声を意識することで、声のトーンが明るくなります。笑顔と明るい声を意識して、挨拶で爽やかな第一印象を与えましょう！
挨拶に一言プラス！
「こんにちは！」「初めまして！」
笑顔で明るい声で挨拶をする。これだけでも良い第一印象を与えるには充分効果的ですが、普通の挨拶に一言プラスすると言語情報でも好印象を与えることができます。
「今日は来てくれてありがとう！」「お会いできて嬉しいです！」
これはあくまで一例ですが、挨拶に感謝や喜びの言葉をプラスしましょう。感謝されて嫌な気持ちになる人はいませんし、素直に喜びを伝えられたら思わず嬉しくなるものです。
心理学【ウィンザー効果】で出会う前に第一印象を操作する？！
ウィンザー効果とは、人はあなたの魅力をあなた自身から聞くよりも、第三者から間接的に言われる方が信憑性・信頼性が増すという心理効果のことを言います。
たとえばレストランの店長さんに「うちの料理は美味しいよ！」と言われるより、親しい知人友人に「あの店の料理すごく美味しかったよ！」とオススメされた方が、行ってみようという気になりますよね。第三者の言葉には説得力があり、本人以外の口から耳にする評判は信憑性が高く感じられるのです。お店でもホテルでも何かの商品でもそうですが、口コミやレビューは心理学ウィンザー効果を上手く利用していると言えます。
自身の魅力も口コミやレビューのように、人伝いで広がる方が信憑性が増します。噂話は良くも悪くも広がりやすいものですが、良い噂が流れ意中の相手の耳まで届けばこっちのもの。自分の魅力を自分の口から言うことは、恋愛においてはただの自己満足と取られ逆効果。行動で表すか第三者の口から相手の耳に入る方が、あなたの魅力は相手に伝わりやすくなるでしょう。たとえば恋愛を意識する相手との共通の知人や友人にお願いして、あなたのプラスの情報を相手の耳に入れておくと良いイメージで初対面を迎えることができます。姑息な方法だ…！と思われるかもしれませんが、これもれっきとした恋愛心理学テクニックです。
家族・兄弟など、近い人から聞く情報も同じくウィンザー効果が働きます。信頼を置いている相手からの情報だからこそ、普通の口コミよりも高い効果を発揮するのです。可能であれば、意中の相手の外堀から埋めていきましょう。相手の周りにいる人達からの印象が良くなれば、あなたの良い情報が恋愛を意識する相手の耳に入りやすくなります。
心理学【類似性の法則】を利用して倍速で打ち解ける
「人は自分と似た人を好きになる」「類は友を呼ぶ」こんな言葉を聞いたことはありませんか？これには類似性の法則という、人は自分と似たものに好感を持つという心理が働いています。初対面の相手との共通点をたくさん見つけて、良い第一印象に繋げていきましょう。
お互いに共通する部分が多いほど、距離が縮まるのも早くなります。出身地・趣味・好きな物・考え方・人生観などなど…。相手は自分と似通った人物に親近感を抱き、本能的に『味方』と判断します。会話の中でお互いの共通点を見つけていきましょう。共通点が多い相手とは共感できるポイントも重なりやすいので、会話も盛り上がりますよ！
また、相手のしぐさを真似る『ミラーリング』も類似性の法則に当てはまります。さりげなく相手の動きを真似することで、相手の潜在意識にお互いが似ていることをアピールしましょう。「理由は分からないけど、何となく好き…！」と、深いレベルで好感を得ることが出来ます。
心理学【自己開示】で信頼を得る
自己開示とは、自分の内面や経験を相手に打ち明けること、自分の情報を相手に伝えることを意味します。積極的な自己開示によってあなたがどういう人間か分かり始めると、相手はあなたを信頼し安心して自分の情報を話しやすくなるという効果があります。
先程の類似性の法則を役立てるためには、会話をしながら共通点を見つけていく必要があります。しかしお互い何も知らない状態では、相手も警戒してプライベートな情報までは話してくれません。誰だってどんな人間か分からない相手に自分のことを話すのは気が引けますよね。少し踏み込んだ話をするためには、まず自分から積極的に自己開示をしていきましょう！
自己開示をするときは自慢話・辛い話・悲しい話はＮＧ。ポジティブな内容に限り、自分の情報はどんどん伝えていきましょう！くすっと笑えるような話で自己開示をしながら相手の興味を惹きつけたり、手短に分かりやすく自分の情報を伝えたり、自己開示をするときに長々と話し続けることの無いように意識しましょう。
自己開示された相手には「話してくれた分、こちらからも話さないと…！」という『返報性の法則』が働きます。相手の話を聞きたい一心で、一方的に質問ばかりを繰り返すのは逆効果。相手から聞きたい話ほど、先に自分から自己開示をすると良いでしょう。相手が話しやすい状況を作ることが相手への気遣いにもなります。また、自己開示によってどんな人間か理解され始めると、相手に信頼出来る人として認識してもらえます。
そして恋愛心理学的には、悩みを打ち明けると相手との距離を縮めることが期待できるそうです。「ここだけの話にしてほしいんだけど…」「〇〇さんだけに打ち明けるんだけど…」などのフレーズを付け加えると効果的。自己開示の心理効果を利用して相手に安心感を与え、少し踏み込んだ話をしてみましょう！
心理学【自己拡大】を手伝い好印象を引き寄せる
自己拡大とは、まだ自分が気付いていないところを他人に褒められ驚き、新たな魅力を認識することを言います。自分が気付いていなかった長所を褒めてくれた相手には、人は親愛の気持ちを抱くという心理効果もあります。
相手を褒めるときに何を意識していますか？モテる女性に対して「綺麗！」「可愛い！」と褒めても、相手には響きません。普段から言われ慣れ既に知っていることを何度言われても、それは相手にとっては確認でしかありません。相手の自己拡大を手伝うためには、パッと見の外見を褒めるのではなく内面や努力しているところに目を向けてみましょう。相手が自然に行っている行動や無意識にやっていることから、褒めるポイントを見つけると効果的です。
たとえば相手の気配りや周りへの対応・しぐさや動きなど、相手と関わったからこそ見える良さを褒めてみてはどうでしょうか。特に女性は全体よりも、細かいところを褒められるほうが嬉しく感じます。「そんなところまで見てくれてるんだ」と、気付いてくれたことに喜びを感じるでしょう。
まとめ
恋愛心理学テクニックを使うことによって、相手が話しやすくなったり、嬉しい気持ちになったり、会話が盛り上がったり…。結果的に良い第一印象へと繋がっていきます。あなたと一緒にいて居心地の良さを感じると、相手は恋愛関係になったときのことをつい妄想してしまうもの。恋愛において、居心地の良さは重要なポイントです。恋愛心理学テクニックを会話の中に取り入れて、居心地の良さを感じさせる良い第一印象を演出していきましょう！
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