人は誰しも心のどこかに「美しくなりたい」という願望があります。”隣の芝は青く見える”ということわざは美容にも当てはまり、自分に無いものには憧れを抱き欲しいと感じるもの。理想の美しさが思うように手に入らないことで生まれる顔のコンプレックスを解消する方法の一つとして、美容整形が存在します。
美容整形と言えば芸能人が整形疑惑などで取り上げられるニュースは珍しくありませんが、日本の一般女子の間で整形している人はどれくらいいるのでしょうか。一昔前に整形と口にすると「親不孝者」「健康な身体にメスを入れるなんて」と批判の声が多く上がりましたが、現在では顔にメスを入れないプチ整形や美容医療が身近になり、日本の若い女性の間でも整形が顔のコンプレックスを解消する手段として広く浸透しています。日本人女性の30~40%が一生涯の内に美容整形を受けるとも言われているそうです。
しかし整形で顔のコンプレックスが解消されるのか気になるところ。まずは世の女性が顔を整形をする理由から探っていきましょう。
もくじ
顔を整形したい理由って??
自分の顔と理想の顔を比べて「〇〇だったら…」「〇〇れば…」という”たられば”を言い始めるとキリがありません。例えば「もっと目が大きければ」「鼻が高ければ」「顎がもう少しあれば」「二重だったら」「小顔だったら」などなど。他にも「足が太い」「身長が低い」など顔以外のコンプレックスを抱える人もたくさんいます。しかし”たられば”を頭で考えることはあっても、実際に顔を整形する人は少ないそうです。いくらプチ整形などが身近なものになったとは言え、やはり整形に対して抵抗がある人も多いということですね。では整形に踏み切る人が、顔を整形をする理由とは何でしょうか。
- 自分が心地よくあるため
- 理想の自分に近付きたいから
- 自分の満足のため
- 憧れの芸能人と同じ顔になりたい
- 男性に好かれたい
- 若く見られたい
- 顔が原因でいじめられた過去がある
どの動機も顔にコンプレックスがあってのこと。顔を整形する動機を大きく分けると「自分の為」「求める顔に近付く為」「男性に好かれたい」「若さを保つ為」などが多く挙げられています。
あなたが顔を整形したい理由は何ですか?
顔の整形は悪いことではない。
顔のコンプレックスは、今までに接してきた人や見てきたものなどに影響を受けながら強まっていくもの。生まれた瞬間から自分の顔にコンプレックスを持っている人なんていません。今までの人生のどこかで顔にコンプレックスを抱くようになったとしても、ほとんどの人が悩みを頭の中で巡らせるだけ。整形という言葉が頭に浮かんでも、行動には移さない人がほとんどです。顔のコンプレックスを解消する手段として実際に整形を選ぶ人も、色々試した上での決断だったという人は少なくありません。人によっては、整形という選択に至るまでに顔のコンプレックスに向き合いながらも内面を磨き、服装やメイクなどで美しくなる為に努力をしてきた過去があるかもしれません。それでも顔のコンプレックスが払拭されず、悩んで悩んで悩み抜いた結果選ぶ最終手段が整形なのではないでしょうか。
顔の整形への批判の声は一昔前に比べれば随分少なくなりました。それでも、整形を偽りの美として反対の声を上げる人がいるのは事実。「整形したことを誰にも言えない」「後ろめたく感じる」という人がいるのも無理はありません。しかし顔を整形することによって今まで悩み抱え続けてきた顔のコンプレックスが払拭され、本人の人生が明るくなるのであれば整形は悪いことでも間違った選択でも無いと言えるでしょう。
整形で顔のコンプレックスは解消される?
例えば顔を整形したい理由が「芸能人と同じ顔になりたい」など、自分とは違う人の顔になりたいという変身願望が強い場合。気になる1箇所を整形したとしても満足出来ず、理想の顔を手に入れるまでは顔のコンプレックスも解消されたと感じることは出来ないでしょう。人にはそれぞれ持って生まれた骨格やパーツの位置など、整形では変えられない個性があります。頭の中に思い描く理想の人と100%同じ顔になることは出来ない為、何度整形しても「違う」と感じ一向に満足感が得らないばかりか、気になる箇所がどんどん増えて整形を繰り返してしまうかもしれません。
「自分が心地よくあるため」「自分に自信を持つため」などの自己満足が理由の人の方が、整形後に顔のコンプレックスが解消されたと感じやすいと言えます。例えばよくあるケースですが、一重まぶたがコンプレックスの人がアイプチに限界を感じて二重まぶたに整形した場合。たとえ周囲の人が気付かない程度の変化でも、アイプチの必要が無い本当の二重を手に入れたことは本人にとっては一大事ですよね。自分にしか変化が分からない自己満足でも「変わった!!」と感じることで内側から溢れ出る自信が、生き生きとした明るい表情や笑顔を生み出します。気持ちも明るくなり、同じ景色も整形前とは違って見えるかもしれません。ここをこう整形したら自分に自信が持てる!という具体的な考えがある人は、気になる箇所を整形をすることで満足感が得られ、顔のコンプレックスも解消されたと感じやすいと言えるでしょう。
コンプレックスは他人には理解されない
自分の顔のコンプレックスは自分にしか分からない悩みです。誰かに顔のコンプレックスを相談したとしても、どれだけ悩んでいるかなんて他人には伝わりません。「そんなに気にしなくていいよ」「今のままで十分可愛いよ」と当たり障りの無い答えが返ってきたり、中にはポジティブに言い換えて励ましてくれる人もいるでしょう。しかし、例えば一重まぶたを「クールビューティー」「日本女性らしい」といくらポジティブに言い換えられても、それは所詮他人事。誰も「あなたは顔を整形した方が良い」「あなたは今のままで大丈夫」と決めてはくれません。一重まぶたを整形で二重にするのか、それとも持って生まれた顔を受け入れて前向きに生きていくのか、顔のコンプレックスとどう向き合っていくのかは本人が決めること。何をコンプレックスに感じるかも、顔のコンプレックスを整形で解決するかどうかの決断も、整形をしてコンプレックスが解消されたかどうかの判断も全て本人次第なのです。
顔を整形する前に、まず最初にメスを入れるべき場所とは…
あなたが顔を整形して顔のコンプレックスを解消したい理由は、自分に自信を持って生きる為ですか?男受けする顔になる為?それとも憧れの誰かと同じ顔になりたいからですか?
先にも述べたように、整形は悪い事ではありません。しかし整形に踏み切る前に、今一度自分の顔のコンプレックスと向き合う時間を作ってみてはどうでしょうか。顔のコンプレックスを解消する為に整形を選ぶのも一つの手段ですが、自分のコンプレックスを受け入れて生き生きと生活している人もたくさんいます。
特に「モテたい」「男性に好かれたい」という理由で顔の整形を考えている人は、男性に好かれない原因が顔ではなく心の内側にあることも少なくありません。整形に踏み切る前にまずは自身の心にメスを入れてみてください。顔のコンプレックス解消の為に整形を選ぶのは、心のプチ整形を試みてからでも遅くはありません。顔を整形すれば彼氏が出来るのでしょうか。人間関係が上手くいくのでしょうか。顔のコンプレックスをカバーする方法として「内面を磨く」「メイクを変える」「お洒落を研究する」「性格を見直す」などはよく見かける方法です。「そんなの綺麗事」「やっぱり世の中顔が大切」と言う人もいるかもしれません。しかし容姿端麗な美男美女が幸せになれるという訳でもありません。美人でなくともモテる人は存在します。顔を整形する前に出来ることはまだまだあるはず。その全てを本気で試し終わる頃にはきっと、今より洗練され生き生きと輝く自分に気付くでしょう。もしそれでも自分の顔に気になる点があるならば、その時は専門医に相談をしてみるのもアリかもしれません。
コンプレックスを紙に書き出そう
「顔のどこをコンプレックスに感じているか」を紙に書き出してみましょう。そしてなぜコンプレックスに感じるようになったかを思い出してみてください。誰かに言われてコンプレックスに感じるようになったものもあれば、誰にも言われたことは無いけど自分の中ではコンプレックスに感じているというものもあるでしょう。もし誰に何を言われた覚えも無いものであれば、自分の捉え方ひとつでコンプレックスリストから消すことが出来るかもしれません。
コンプレックスはチャームポイントになり得ます。持って生まれた、あなたにしか無い個性です。人と比べて自分に無いものを美しく感じ「どうせ自分なんて…」と自分を否定するネガティブな気持ちは、人とコミュニケーションを取る時の妨げになってしまいます。思い込みによる自信の無さが、無意識に表情や姿勢などの見た目に表れ相手にマイナスの印象を与えてしまうのです。心が変われば人生が変わります。自分の思い込みによる顔のコンプレックスは、気にせずポジティブに考えてみてはどうでしょうか。
まとめ
顔の整形は美しさを手に入れるひとつの手段ですが、顔さえ良ければ全てが上手くいくとは限りません。今何か上手くいかないことがある人は上手くいかない原因を顔のコンプレックスのせいにせず、本当の問題は何かを分析してみてください。自分を客観的に見るのは簡単ではありませんが、自分に必要なものが何か分からないまま顔を整形をしてもきっと満足感は得られません。自信を持って生きていく為に、本当に整形が必要なのか自分の心に問いかけてみてください。後悔の無い選択をすることが大切です。
こちらの記事もご覧ください⇒顔のほくろに悩む人へ!コンプレックスに打ち勝つ為の3つの考え方
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