モチベーションを維持する11の方法と勝ち癖をつける目標設定方法

人は自分が決めたことをやりたがる生き物。目標設定自体は、モチベーション維持の方法としては間違いなく効果的です。しかしひとたび方法を間違えると、いつまで経っても目標が達成できずモチベーションの低下を招くことになってしまいます。

設定方法を間違え目標が毎回達成できない場合『目標=達成できないもの』というマイナスイメージを脳が記憶し、「どうせ出来ない」「自分には無理だ」と自信が失われる負のサイクルが生まれてしまいます。いずれ目標設定自体が億劫に感じ、『目標』と聞いただけでも嫌気が差すようになるでしょう。


目標は達成するためのもの。それが高ければ高いほど、達成するまでのモチベーション維持は至難の業です。この記事では、モチベーション維持を助ける『勝ち癖』をつける目標設定方法と、モチベーションを維持する11の方法をまとめました。大きな目標を達成するために今一度、目標設定方法を見直すことから始めてみてはどうでしょうか。

目標達成における『勝ち癖』とは?

目標達成(成功体験)を繰り返し、脳に「自分はできる!」をインプットする。「できる」を当たり前にすることを、私は目標達成において『勝ち癖』と呼んでいます。

勝ち癖は、根拠のない自信の源。「自分はできる!」と無条件に信じるメンタルが養われ、次の目標を達成するまでのモチベーションも維持しやすくなります。また新たに目標を立てるときも、何となく成功をイメージしながら高いモチベーションを持って目標を設定できるようになります。

たとえば高い山を登るときは、まずゴールとなる山頂と現在地・ルートを確認してから1歩を踏み出すはず。「いつかは辿り着くさ!」とノリと勢いで闇雲に進んでも、楽しくワクワクするのは最初だけ。もちろん勢いも大切ですが、あっという間にモチベーションが途切れ、道に迷った挙句登頂を諦めることになりかねません。

目標達成もおなじこと。高く大きく掲げただけでは達成までの道のりがあまりにも遠く漠然としていて、モチベーション維持はおろか到底不可能な気すらしてくるものです。一朝一夕にはいかないからこそモチベーション維持が必要で、一歩一歩大目標に近づいていく必要があるのではないでしょうか。

モチベーション維持を助けてくれる『勝ち癖』を味方につけて、大きな目標を達成するまで突き進みましょう!

勝ち癖をつける目標設定方法

目標を決めて日々を過ごすか、なんとなく日々を送るかで、人生の質は変わってきます。誰に指摘されるわけでも教えられるわけでもない個人の目標だからこそ、『どんな自分でありたいのか、どんな風に生きていきたいのか』自分自身で考えて明確にする時間が必要です。

まずは曖昧な目標をみつけよう!

『目標』と聞くと、まず具体的な数字や期限を決めるイメージがありませんか?ゴールや目標を決めてはじめて具体的に行動を起こすことができるわけですが、最初からいきなり数値や期限まで決めなくてもOK。もちろん後々必要になる要素ではありますが、まずは自分と向き合う時間をつくりましょう。

  • 〇〇をしたい!
  • 〇〇が欲しい!
  • 〇〇になりたい!

何が『〇〇』に入るのかは人により様々。大人になると常識や価値観が凝り固まり、物事を複雑に考え過ぎて何もかもが難しく感じるものです。自分の欲求に素直に耳を傾けたとしても「できるわけない」「現実を見ろ」と、心の声が聞こえるかもしれません。

よく聞く言葉ですが「時間もお金も人脈も環境も、全てが自分の思い通りになるとしたら何がしたいか」を考えてみましょう。人は自分が想像できることしか叶えることはできません。「やってみたい!」というシンプルな気持ちを大切に、自分の想いを汲み取ってみてください。反対に「〇〇にはなりたくない」「〇〇するのは嫌だ」という危機感も叶えたい夢や目標の原料になります。

チャレンジ性の高い目標でも、順を追って明確化すれば達成をイメージできるようになります。欲求を言葉にして、まずは曖昧な目標を見つけましょう。

目標を明確にしよう!

曖昧な目標が決まったら、次は具体的に行動を起こすために「明確化」する作業を行いましょう。

  • なにを(テーマ)
  • どれくらい(数値)
  • いつまでに(期限)
  • どうやって(手段)

この4つのキーワードをもとに「1年後にはこうなっていたい」というぼんやりしたイメージを明確にし、スケジュールに落とし込む作業です。

なかでも『どれくらい』という数値は、目標設定の肝になる部分。全く経験のない新しい挑戦であればあるほど、目標の明確化にあたって情報収集や下調べが必要になります。知識ゼロのままでは、その場の勢いだけで到底達成できない数値を設定してしまう可能性があるからです。

現実的に達成可能な数値でない場合、モチベーション低下の原因になるので注意が必要。「新しい挑戦なんだから、やってみないと分からない!」と、勢いだけで突き進もうとする自分を一旦制止して、SNS・書籍・動画で調べる・知っている人にアドバイスをもらう・成功している人をモデルにするなどして、実現可能な数値を設定しましょう。下調べを怠らずに「頑張れば届く目標」を設定することも、勝ち癖をつける目標設定方法のポイントです。

調べている間に手段もおのずと明確になり、期限も設定できるようになるでしょう。

小目標達成で勝ち癖をつけよう!

数値・期限・手段を明確化したあとは、さらに小さく細かく日毎週毎の目標を設定しましょう。『千里の道も一歩から』ということわざがありますが、モチベーションを維持しつつ日々行動し続けることで大目標に到達する日がやってきます。せっかく1年の計画を立てても、日々の行動を怠っては叶うものも叶いません。

小さな目標達成→モチベーションUP→次の目標達成→モチベーションUP→次の目標…という具合に、小目標を達成し続けることで得られる「自分はできる!」という自信が、次の目標を達成するまでのモチベーション維持を助けてくれます。小さな目標にこそ全力を注ぎ勝ち癖をつけて、モチベーションが維持できるサイクルを生み出しましょう。

何気ない毎日の中で自分との約束を守った数だけ自信は育ち、決めたことを実行するのが当たり前の感覚に変わっていきます。ハードルの低い、簡単で細やかな目標でも構いません。大きな目標達成に少しでも近づくようなことを、習慣に織り交ぜて実行を繰り返すことが大切です。

モチベーションを維持する11の方法

「曖昧な目標→明確化→小目標設定」勝ち癖をつける目標の立て方を押さえたところで、次は目標を達成し続けるために必要不可欠なモチベーションを維持する11の方法をご紹介します!

目標達成を全身全霊で喜ぶ

目標の大小にかかわらず達成できたときは、声に出して身体を動かして思いっきり喜びましょう。「こんなことできて当たり前」だなんて思わずに、小さな「できた!」も見逃さずガッツポーズを忘れずに。

しっかり喜ぶことで脳が目標達成の歓喜を快感として覚えると、次の快感を味わうために「成功に向けて行動せよ!」と指示をだすようになります。頑張ってモチベーションを維持しようとしなくても、次の目標達成に向けて自然と動き出せるようになるでしょう。

休むときは休む

モチベーションを維持するには、体調管理も大切な要素。疲れ・睡眠不足・栄養不足の状態では、強いメンタルを維持することはできません。

頑張り時と休み時のバランスが大切です。休む時は休む・やる時はやる、オンオフのスイッチを切り替えてメリハリをつけましょう。食事や睡眠などの生活の基本も今一度、モチベーション維持のために見直してみてはどうでしょうか。

達成基準を他人任せにしない

目標が達成できたかどうかを、他人の評価に任せるとモチベーションを上手く維持することができません。人の心はただでさえ移ろいやすく繊細です。否定される・悪い評価を受ける・マイナスの言葉を聞いたりすると、どうしてもモチベーションが下がるもの。それは心が弱い強いの問題ではなく、自然なことです。

他人からOKと言われるかどうかは関係ありません。自分が設定した目標を、自分が満足するレベルで達成できればOKを出しましょう。自分のための目標です。達成できたかどうかを、誰かに評価してもらう必要はありません。

ご褒美を利用する

ご褒美をちらつかせてやる気を引き出すことを「馬の鼻先に人参をぶら下げる」と表現することがありますが、これはモチベーション維持にも効果的。一時的な方法ではありますが、それでも行動を起こすの原動力になってくれます。

「これを達成したら〇〇できる」という風に、自分の前にオリジナルニンジンをぶら下げましょう。旅行・美味しい食事・飲み会・会いたい人に会うなど、自分が嬉しくなることであれば何でも構いません。ニンジンに向かってひた走ることも、モチベーションを維持する方法のひとつです。

たまに人と比べる

他人と自分を比較することで、現在地を確認することができます。また、自分が今の目標を達成した先に何があるのか・何が得られるのかを分かりやすく確認することもできます。「ああなりたい!」と意欲を増幅させたいときは、他人との比較は効果的。比較をモチベーション維持に役立てましょう。

注意したいのは、他人と比較することで陥りやすい自己嫌悪。自分なりに今まで積み重ねてきたものが確かにあるはずなのに、どうにも自分が弱く小さく思えて嫌になる。「自分のやってきたことって何だったのか…」と肩を落とすこともあるかもしれません。

遥か先を走る人がどんなにすごく見えても活躍が眩しくても、前進するスピードには個人差があります。何より今輝いている人も、日の目を見ない時期を乗り越えたからこそ今があるはず。劣等感に苛まれることすらみんなが通る道で、今成功している人も同じように苦しんできたと考えると、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

過去の自分と比べる

今の自分を卑下してモチベーションが途切れそうなときは、成長に目を向けてみましょう。自身のレベルアップを実感することで、前進するためのエネルギーをチャージすることができます。

できるようになったこと・変わったこと、どんな小さなことでも成長は成長です。1日前・1週間前・1ヶ月前・1年前・数年前でも構いません。「なんでこんなことも出来ないんだ」「いつまで経ってもダメなままだ」と悲しみに暮れるまえに、「でも1週間前よりは出来るようになってる」「1年前よりずっと良い」という風に、良い部分に焦点を当ててモチベーション維持を試みましょう。

必要に応じて軌道修正

最初に決めたことが達成できなかったからといって、「もうダメだ!」「できない!」と全てをやめてしまう必要はありません。目標の詳細や数値・期限は、必要に応じて修正しましょう。臨機応変に対応しながらでも続ける方が、全て投げ出してゼロにするよりずっと良い。

人間気分のアップダウンや喜怒哀楽があるのは自然なことです。時にマイペースに、時に自分を鼓舞しながら目標達成まで進んでいきましょう。決めたことができなければ全てが終わるという訳ではありません。軌道修正ありきで取り組む方が、モチベーションは維持しやすくなります。

ライバルを意識する

「負けたくない!」という闘争心も、モチベーション維持に一役買ってくれます。同じようなレベル、もしくは少し先を行くライバルを見つけましょう。切磋琢磨しながら自分を磨き高めることができます。

ただライバルを意識し過ぎると、抜き去ること・ライバルより上にいくことがゴールになりかねません。ライバルに勝った途端に燃え尽きてしまわないように、自分の目標がすり替わらないようにすることが大切。ライバルを良い刺激として受け入れると、モチベーションを維持しやすくなります。

3秒ルールで行動癖をつける

人は何も意識しなければ、楽な方を選んでしまう生き物です。少し油断すると、やらない言い訳・できない言い訳が自然と頭に浮かびます。そんな自分自身こそが、モチベーション維持・目標達成の壁になるのは間違いないでしょう。

モチベーションを維持して継続するためには、「まぁいっか」「明日から…」と楽な方を選ぼうとする内なる自分と日々戦う必要があります。そんな時にオススメなのが『3秒ルール』。嫌だ・やりたくない・面倒くさいが頭に浮かぶ前に、やらなければいけないことが脳裏をかすめてから3秒以内に動き出す癖を付けましょう。これを毎日の生活に取り入れて、怠惰な自分に負けない行動力を身に付けてみてはどうでしょうか。

記録をつける

今の自分が努力した記録は、たとえば未来の自分が行き詰まったときに過去の頑張りを確認する資料として役立ちます。モチベーションが維持できず諦めそうなとき、過去の記録は「ここでやめるのはもったいない!」「こんなに頑張ってきたじゃないか」と背中を押してくれるのです。

  • 何を
  • どれくらい(時間・数など)
  • どうやって(手段)

記録といっても、内容は簡単簡潔でOK。専用ノートを作る・携帯のメモ機能を活用するなど、自分が見返しやすい方法で継続の記録を残しておきましょう。モチベーション維持に四苦八苦している様子や苦悩など感情的なことも書き残しておくと、後々見返したときに「こんなことで悩んだ時期もあった」と成長を実感する要素になります。

良くも悪くも、人は過去に起きたことを忘れることができてしまいます。記録を残しておいて損はありません。これから先思わぬタイミングで、モチベーション維持に効果を発揮してくれるでしょう。

完璧主義をやめる

「100%」「完遂」「完璧」という言葉は、目標には使わないようにしましょう。100か0かで決めると叶わないことが多く、早々に目標達成の可能性が失われモチベーションが下がってしまいます。

  • 無駄使いを「ゼロ」にする
  • 飲み会には「一切」行かない
  • ○○を100%達成する

モチベーションが下がりやすいワードを避けることも、モチベーションを維持する方法のひとつです。

まとめ

人生100年とも言われる現代。さすがに100年とまではいかなくとも、たとえば人生90年とした時、自分に与えられた時間は32,850日788,400時間。

終わりがあるからこそ、一度きりだからこそ、1年1ヶ月を、ひいては1日1時間1分、さらに言えば1秒1瞬を大切に過ごしたいもの。「人生を楽しみたい!」そう思ったときに自分の内側から聞こえる、「〇〇したい!!」という夢や目標が、人生を山あり谷あり喜怒哀楽満載に彩ってくれます。

目標を決めるときは、興味関心のあること・好きなことを選びましょう。わくわくした気持ちがあってこそ、夢や目標に重圧を感じることなく行動を起こすことができます。逆に、人がやっているから自分もやる・人に言われたからやるという動機では、何のために頑張っているのかを見失いやすく、目標達成まで継続することは難しくなってしまいます。

自分の人生のための目標をしっかり時間をかけて設定し、モチベーションを維持しながら楽しく達成していきましょう!

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