好かれる聞き上手は相槌上手!会話が弾む相槌を打つ14のコツ

あなたの周りに「話しやすい」「もっと話したくなる」「話していて楽しい」と感じる、聞き上手な人はいませんか?

会話が途切れず話が弾む、盛り上がっている会話の輪の中には必ず聞き上手がいます。その人自身が面白い話をしている訳ではなくても、相槌や質問で会話を盛り上げられるのが聞き上手であり相槌上手です。聞き上手な人が会話の中でさりげなく実践している相槌のポイントは、相手に「興味・関心・好奇心」が伝わるように相槌を打つこと。

この記事では会話の中で上手に相槌を打ち、人に好かれる聞き上手になるコツを具体的にご紹介します。では、さっそく見ていきましょう!


聞き上手が実践している相槌14のコツ

人は自分の話を聞いてくれる人が大好き。特に自分を認めて共感してくれる人の前では、ついあれもこれもと話したくなってしまうもの。

聞き上手な人は、相槌を上手く使って「あなたの話をしっかり聞いている」「話に興味がある」と会話の中でアピールします。聞き手が自分の話に興味関心を持ってくれていることが分かった時こそ、人は気持ちよく話すことができるのです。

相手の話を遮らない

聞き上手になるには、相手の話を遮るのはNG。話し手が主役になるように会話を進めていきましょう。話を途中で遮るということは、「話に興味が無い」「面白くない」「聞きたくない」と言っているようなものです。

聞き上手は話を遮って自分の話をし始めることも、話のオチが分かったからと言って話の途中で結論を言ってしまうこともありません。誰しも話を途中で止められると不快に感じるものです。ノンストップで話し過ぎて嫌われることはあっても、話を聞き過ぎて嫌われることはありません。基本的なことですが、相手の話は相槌を打ちながら最後まで聞きましょう。

話を否定しない

相槌を打つときに話を遮らないことと同じくらい重要なのが、相手の話を否定しないことです。相手が話し終えた後に「だって」「それは違う」「でも…」「そうじゃなくて…」など、否定するような言葉は言わないように注意しましょう。話を聞く上で適度な感想は必要ですが、話し手は意見を求めているわけではありません。話し手が気持ち良く楽しく話せるような相槌を意識してみましょう。

また、相槌に否定的なワードを使うこともおすすめ出来ません。たとえば初めて聞いた話に対する驚きを伝える相槌も「え、嘘?!」よりも「本当?!」と言った方が印象が良くなります。嘘というマイナスワードに話し手が無意識に反応することもあるので、肯定的な相槌を使う方が無難。「そんなバカな!」「ありえない!」などの言葉も同じく、誰しも自分の話を否定されると良い気分にはなりません。聞き上手は相手を否定したり、イライラさせるような言葉は使わないのです。

相手の言い分に納得がいかなくても、一旦自分の中で受け止めてみましょう。「こういう人もいるんだな」と、自分の考えとは違っても相手を認めることが大切です。

聞き上手は適度に相槌を打つ

よくある言葉ですが、会話はキャッチボールです。相手の話に何かしらの反応を返さなければ会話は成立しません。たとえば『自分の話に一切相手が反応してくれなかったら…』と想像してみてください。全く反応が無い相手に話し続けることは難しく、居心地が悪くなり話すことが苦痛に感じるのではないでしょうか。

会話中に聞き手が適度に相槌を打つことで、話し手は自分の話を聞いもらえていると分かり安心して話すことができます。自分の話が受け入れられていると感じ、気持ちよく話し続けることができるのも相槌の効果。相槌がなければ、話し手は「話を聞いてもらえていない」「相手は自分に興味関心が無い」と受け止め、話をやめてしまうでしょう。逆に相槌の回数が多すぎると話の邪魔になるので注意が必要。聞き上手の第一歩として、適度な相槌を心掛けましょう。

●相槌のタイミングは句読点を意識しよう!

適度な相槌を打つコツは、句読点を意識すること。相手が話を少し打ち切った「、(読点)」のタイミングでは、短く単調な相槌を。文を言い切った「。(句点)」のタイミングでは、相手の話に対するひと言感想や質問を。

話し方や息遣いにもよりますが、相槌のタイミングがどうしても分からない場合は句読点を意識してみると良いかもしれません。

表情豊かに相槌を打つ

話を聞くときは、笑顔や明るい表情が基本です。「うん」「はい」「ええ」などの単調な相槌を使うときでも、聞き手の表情が明るいだけで話し手は受け入れられているように感じ、話しやすくなります。しかし悲しい話や驚いた話のときも笑顔のままだと、話し手は自分の感情を理解してもらえていないように感じて話をやめてしまうでしょう。嘲笑われているように感じることもあるかもしれません。

相槌を打つ時の表情のコツは、相手の感情に合わせること。話し手の感情の鏡になったつもりで表情を作りましょう。

たとえば相手が何かやり遂げたときの話であれば、そのときの喜びを共有するような表情で相槌を打つと効果的。気持ちを分かってくれている、察してくれていることが表情として目で見て分かれば、話し手は益々話したくなるでしょう。聞き上手は言葉の相槌だけでなく、表情でも理解や共感を会話の中で自然にアピールします。

もちろん、相手の気持ちを察していることを「こちらまでワクワクが伝わってきます!」「何だか話を聞いている私まで嬉しいです!」と、直接言葉で伝えるのも効果的。相手の感情に合わせた表情で相槌を打ち、会話を盛り上げるのも聞き上手の特徴です。

頷いて相槌を打つ

首を縦に振る頷きは、相手の意見を認めて相手を肯定する動作。細かく頷く・深く頷く・速く頷く・ゆっくり頷くなど何パターンかありますが、相手の話の内容や話すテンポに合わせて使い分けると効果的です。

たとえば深刻な話をしている時は、深くゆっくりとした頷きが効果的。深刻な話を真剣に聞いているように見えますし、相手の感情に寄り添う姿勢も見せられます。「うん、うん」と速く頷くと、話をいい加減に聞いているように映る場合があるので注意。逆に、相手が楽しそうに明るい話をしているときに深くゆっくり頷けば、話し手の目には自分の話に興味が無いように映るでしょう。楽しい話の時は、話し手のテンションに合わせて「うん、うん」と細かく速い頷きが効果的です。

頷きは何より話し手に合わせることが重要です。人は似ているものに好感を抱くことを、心理学では類似性の法則と呼びます。聞き手が意識的に話し手のテンションや話すペースに合わせて頷くと、それを見た話し手は無意識に「息が合う」「話がかみあう」と感じます。話し手に動作を合わせて、話しやすさを演出しましょう。

聞き上手は目を見て相槌を打つ

会話のときだけでなく、人とコミュニケーションを取る時に欠かせないのがアイコンタクト。意思疎通の基本であり、相手と目を合わせながら話を聞くことで話を真面目に聞いているというアピールにもなります。

しかし相手が話をしている間中ずっと目を見続ける必要はありません。話し手が威圧感を感じない程度に、適度に目線を外しながら聞きましょう。話を聞くときは適度に目線を外し、相槌を打つときや頷くときに相手の目を見ると効果的です。

相槌で共感・同調を示す

「分かる」「たしかに」「私も」「同感です」などの言葉は、相手の意見や経験に対して理解を示す相槌です。楽しいことや嬉しいこと、興味のあることなど前向きな話題のときは特に共感や同調を示す相槌を使うと話が盛り上がります。

しかし話し手が辛い経験をした時の話には、簡単に「分かります」と言うのは控えましょう。辛く深刻な話題の時は、気持ちが到底理解出来ないときもあります。話し手も簡単に理解して欲しくないときもあるはず。そんな時は相手の気持ちに寄り添い、相手の気持ちを確かめるように話を聞きましょう。

話し手が辛かった経験を話してくれたとしたら「その気持ち分かります」よりも「辛いですね…」「大変でしたね…」と話し手が更に話しやすくなるような、相手の気持ちに寄り添った言葉を選びましょう。言葉で直接「その気持ち分かります」と言わなくても、「この人なら分かってくれそう」と思ってもらえる相槌や言葉選びが理想です。

ひと言感想で相槌を打つ

聞き上手な人は上手く相槌を打つだけでなく、話のひと言感想を相槌として使います。「そうなんだ」「なるほど」という相槌も使いやすいのですが、「可愛い」「すごい」「面白い」「初めて知った」「怖い」など自分の気持ちを表現できるような言葉を使うと、話し手はしっかり話を聞いてくれていると感じます。またひと言感想と感嘆詞をセットで使うと、より感情が伝わりやすくなります。

「すごい」→「うわぁ~それはすごい!」

「可愛い」→「え!それ可愛い!」

「初めて知った」→「へぇ~!初めて知りました!」

「怖い」→「ひぃ~それは怖い…」

相手を褒めるときも驚きを伝えるときも、感嘆詞をひと言感想をセットにするとより気持ちが伝わりやすくなります。「あー」「おー」「うーん」「うわぁ」なども使うことが多いですが、感嘆詞の相槌でよく使う「はひふへほ」を覚えておきましょう。

  • は:はぁ (初めて聞くすごい話など、ため息のような相槌)
  • ひ:ひぃ (恐怖や驚きを伝える相槌)
  • ふ:ふーん、ふむ (相手の話に納得する相槌)
  • へ:へぇ (知らなかったことを知った時の相槌)
  • ほ:ほほう、ほぅ (初めて聞いた話に対する驚きや感心を伝える相槌)

聞き上手は質問をする

質問力を磨くと会話を弾ませることができます。質問ができるということは、話をしっかり聞いているということ。「話をもっと聞きたい」「話題をさらに掘り下げたい」という興味関心のアピールにもなりますし、片方が話を聞くばかりでは会話は成立しません。話をしっかり聞いて適度な感想や質問を挟むことで、よりスムーズに話題を広げることが出来るのです。

質問のコツは5W1Hを使うこと。はい、いいえで答えられる質問よりも『When(いつ)・Where(どこ)・What(何を)・Why(なぜ)・Who(誰と)・How(どうやって)』を使ったオープンクエスチョンで具体的な質問をする方が、相手は答えやすく話題が広がります。

●「○○でしょうね」/「○○だろうな」を使ってみよう!

「〇〇でしょうね」/「○○だろうな」という聞き方もおすすめです。この聞き方はYES・NOを聞いている訳でも、5W1Hを聞いている訳でもないので、話し手がより自由に返答することができます。

たとえば旅行に行った相手に対して「旅行は楽しかったですか?」と聞くと、YES・NOで終わる可能性があります。しかし「海外旅行ですか!楽しかったでしょうね~」または「楽しかったんだろうな~」と投げかけると、「そう!楽しかったんですよ!特に…」と楽しかったことを話してくれるかもしれませんし、「いや、それが結構トラブルが多くて!聞いて下さいよ…」と大変だった話に繋がるかもしれません。

否定も肯定もしない「〇〇でしょうね」/「○○だろうな」という漠然とした聞き方は、話し手が誰かに聞いて欲しかった話を引き出せる魔法の言葉です。是非会話で使ってみてください。

オウム返しで言葉を繰り返す

これも聞き上手な人がよく使うテクニックです。オウム返しは、相手を受け入れる行為でもあります。コツは相手の話の要所を押さえて、短くシンプルに繰り返すこと。

たとえば「先月海外旅行に行ってきたんだ」という一言に対して「へぇ!海外旅行に行ったんだ!」と返すと、相手は聞いてほしいことを話し始めることができます。オウム返しで一旦相手の言ったことを受け入れて、話しやすい環境を作ることができるのです。

注意点は2つ。まず、全文同じように繰り返すと逆効果になるということ。相手が話したい重要なキーワードを拾って自分の言葉で返しましょう。次にオウム返しを使い過ぎないこと。頻繁に使うと、自分の言葉を繰り返されていることに意識が向いてしまうので注意が必要です。要所要所で適度に使うことを心掛けましょう。

話を促す相槌を打つ

相手の話を促す相槌を使うことで、質問する時と同じように話題を広げることができます。「うんうん、それで?」「先が気になる!」「それからどうなったの?」「教えて!」「もっと聞かせてほしい!」などの相槌を使って、話に対する好奇心をアピールしましょう。

人が誰かに自分の話をしたくなるのは、自分に興味を持ってくれていると分かったときです。次の話を促す相槌を打つことで、相手は気持ちよく話すことができます。通常の相槌にひと言プラスして、相手から次々と話を引き出せる聞き上手を目指しましょう。

聞き上手は相槌の種類が豊富

会話のなかで「へー」「ふーん」「うん」「はい」など、シンプルな相槌だけを繰り返していませんか?相槌にもたくさんの種類があります。会話中同じ相槌ばかり繰り返し使うと、話し手は聞き手が退屈しているように感じたり、本当に話を聞いているのか不安になってしまいます。相槌が単調にならないように使える相槌を増やしましょう。

聞き上手は相槌のバリエーションが多く、話を聞く時にたくさんの種類の相槌を使います。相槌を変えることで、話し手は聞き手がいつも新鮮な反応をしてくれているように感じるのです。実際に会話で様々な相槌を使って身に付けるのが一番ですが、覚えやすい上に会話で使うと効果的な、相槌の「さしすせそ」「あいうえお」をご紹介します。

 

  • さ:さすが、最高
  • し:知らなかった、実力ですね
  • す:すごい、素敵、素晴らしい
  • せ:センスが良い
  • そ:そうなんだ、そうですね

 

  • あ:ありがとう、ありがたい
  • い:いいね、いえいえ
  • う:運が悪かったですね
  • え:縁がありますね
  • お:恩を感じます

 

人によって使う相槌は様々。テレビやラジオ、日常会話から使えそうな相槌を拾って自分のものにするのもひとつの手段です。なにより相槌は相手に合わせて使うもの。会話の雰囲気や話の内容に合わせて、臨機応変に変えていく必要があります。膨大な数を暗記しても、会話で使わない限りは咄嗟に出てくるようにはなりません。効果的な相槌を打つためにも、普段の何気ない会話から相槌を意識することをおすすめします。

相手を褒める

人は褒められると気分が良くなり饒舌になります。しかし一切心にも思ってもいないことを褒めても、相手はその褒め言葉が嘘だと気付いてしまいます。あなたが少しでも心から「すごい」と思ったことを褒めるのがポイントです。

相手を褒めるときの相槌でも「すごい」だけでなく、「さすが」「素敵」「素晴らしい」「感動」「尊敬」などなど色々な言葉で相手を褒めることができます。褒める相槌で「すごい」だけを繰り返すと、相手は「本当に思っているのか?」と不信感を抱きます。褒める相槌の引き出しも増やしておきましょう。

聞き上手の相槌には抑揚がある

どんなに相槌のバリエーションが増えても、棒読みの相槌では逆効果になるので要注意。感情の無い相槌を打つと、話し手は馬鹿にされているように感じたり、聞き手が興味も無いのに無理をして話を聞いているように感じたりと何かしらの不快感を抱いてしまいます。

「へー」「うん」などの単調な相槌ほど、言い方や抑揚を意識しましょう。相槌のバリエーションをすぐに増やすことができなくても「はい」「ええ」などのシンプルな相槌の言い方や、抑揚を意識するだけで聞こえ方や印象が変わります。同じ相槌でも違う反応をしているように感じるのです。相手が気持ちよく話せるように、表情と同じように相槌の抑揚も意識しましょう。

まとめ

聞き上手になるコツと相槌を上手に打つ方法を具体的にご紹介しましたが、一番大切なことは相手との会話を楽しむことです。会話を楽しむ気持ちがあってこそ、相槌のテクニックが活きるのです。上手く相槌を打つことばかりを意識して、話し手に「話を聞いているフリをしている」「本当は興味が無い」などと不信感を抱かれては元も子もありません。純粋に人の話を楽しむことを忘れないでください。

「会話力のある人」「面白いことを言える人」「話題の数が多い人」ばかりが人に好かれる訳ではありません。自分から話すことや発信することが苦手な人ほど、まず聞き上手を目指してみてはどうでしょうか。聞き上手になれば人の話を上手に引き出し、良くも悪くも色々な話を聞くことが出来ます。たくさん話を聞けるということは、面白い人や話が上手な人から話術を学ぶことが出来るのです。良いところを盗み、別の場所で試して自分のものにすることを繰り返すうちに、自分から話すということに抵抗が無くなっていることに気が付くはず。

「話していて楽しい」「居心地が良い」と感じてもらえる聞き上手になる為に、まずは相槌のテクニックを磨きましょう。身に付いたテクニックはあなたの強力な武器となり、より良い人間関係を築く助けになるでしょう。

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